企業の会計不祥事が相次ぐ中で、監査に対する信頼性を高めるため、
監査報告書の記載内容が、現在より詳細になるかもしれません。
今後企業会計審議会で議論され、早ければ、3年後の2020年3月期からの適用となりそうです。
現在の監査報告書においては、監査意見は、適正意見の場合、以下の記載になります。
「当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥 当と認められる企業会計の基準に準拠して、
○○株式会社及び連結子会社の平成 ×年×月×日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営
成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。」
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【JICPA】「監査・保証実務委員会実務指針第85号「監査報告書の文例」の改正について」の公表について
今後は、監査人が着目した会計監査上のリスク等に関する情報を記載することになりそうです。
会計監査上のリスク等は、当然現在の監査においても、把握・評価していますが、
それを監査報告書に記載することになると、現在より、企業と監査人との対話、
監査人内部の調整などに、時間が必要となりそうです。