【金融庁】金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」報告(案)
【日経】決算書類の重複項目統合 金融審が報告書、情報開示を効率化
現在、決算に関する開示書類は、「決算短信」、「事業報告・計算書類」、「有価証券報告書」と3種類あります。
それぞれ情報量が多く、担当者にとっては負担です。
一方で、株主、債権者、投資家などの利害関係者にとって、必要な情報がタイムリーに開示されているか、という問題もあります。
このような問題点などを議論した金融審議会「ディスクロージャーワーキング・グループ」が、報告(案)を公表しました。
具体的見直しの方向は以下の通りです。
(1)決算短信
- 監査及び四半期レビューが不要であることの明確化
- 速報性に着目した記載内容の削減による合理化
- 要請事項の限定等による自由度の向上
(2)事業報告・計算書類
- 有価証券報告書と共通化・一体化を目指していく
(3)有価証券報告書
整理・合理化を行うとともに、対話 に資する開示内容の充実を図ることを目的に、
- 経営方針等の記載の追加
- 「財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」 の記載の合理化と、対話に資する内容の充実
などの見直しを行っていく
また、有価証券報告書などに記載が必要な情報量を少なくし、7月に総会を開きやすくする、といった提言もされています。
今後の動向に注目です。