現在、イングランドで、ラグビーワールドカップが開催されています。(9月18日~10月31日)
ご存知の方も多いと思いますが、大会2日目に、南アフリカ代表と戦った日本代表は、
34-32で勝利を収めました。
これまでの日本代表は、途中まで善戦しても最後残り20分は力尽きていました。
しかし今回の日本代表は、最後まで力尽きることなく、互角以上に戦っていました。
南アフリカの反則に、ペナルティキックかスクラムかを選択する場面、
ペナルティキックを選択し、決まれば3点入り同点となるが、あえて、スクラムを選択し、トライの5点=逆転を狙いました。
そして、狙い通り、トライを取り切りました。
ミスをすれば試合終了となるところ、疲れがピークの最終盤に、ミスなく完璧につなぎました。
この選択は、チーム全員が同じ想いだったそうです。
意思統一が図られていたからこその結果が生まれたのですね。
さて、肉体的接触の多いラグビーでは、滅多に番狂わせは起きません。
ましてや南アフリカは、強豪国の中でも体が最も大きく、フィジカルを全面に打ち出してくるチーム。
体の小さい日本代表が勝つことはないだろう・・・、と思っていた人は多いと思います。
南アフリカは、今年7月、世界一のNZ・オールブラックスですら、残り7分でやっと逆転し、7点差で勝ったくらいのチームです。
だからこそ、今回の日本の勝利はものすごい偉業と言えます。
しかし、今回の結果。決して偶然の結果、奇跡などではありません。
2012年にエディ・ジョーンズ氏がヘッドコーチに就任してから、この日・大会を見据えて、緻密な練習計画を立て、実行してきました。
JAPAN WAYと言われていますが、体の小さな日本人が勝つためには、日本人が優れている俊敏性、
勤勉性を活かすことであり、そのために、フィットネスを徹底的に鍛えてきました。
今年に入ってからは、約半年間も合宿を行い、連日朝早くから夜遅くまで、選手の口々から、「世界一の練習量」と出てくるくらいの練習を重ねてきました。
これが自信に変わり、最後の瞬間まで互角以上に戦い、偉業につながったのですね。
「練習は嘘をつかない」
この感動には、経営・仕事に生かせるような話がぎっしり詰まっているかと思います。
是非経営・仕事にも生かしましょう。
なお、エディ・ジョーンズ氏の哲学に関しては、
「ラグビー日本代表監督 エディー・ジョーンズの言葉 世界で勝つための思想と戦略」(柴谷晋 著 ベースボール・マガジン社)
に詳しく書かれています。
最近飛ぶように売れていて、品薄のようですね。
こちらも合わせてご覧下さい。 ↓