【時事通信】相続税申告漏れ4000億円=課税資産、最多15兆円-国税庁
【国税庁】平成29事務年度における相続税の調査の状況について
国税庁から、「平成29年分の相続税の申告状況について」
及び「平成29事務年度における相続税の調査の状況について」が、公表されました。
平成29年中に亡くなられた方は134万人で、うち相続税の課税対象となった被相続人は11万2千人で、課税割合は8.3%となりました。
前年より少し増加しています。また、1人あたりの税額は 1,807 万円となっています。
調査に関しては、平成27年中に発生した相続を中心に実施されました。
調査は、 12,576 件実施され、うち10,521 件で、申告漏れ等の非違があったようです。割合にして83.7%です。
申告漏れで最も多いのは、現金及び預金で、 1,183 億円となっています。
現金・預貯金が多いのは、決して天井裏や床下に現金を隠していたのがバレた、ということばかりではなく、
名義預金が多かったと思われます。
名義預金とは、他人名義であっても、実質的に本人名義とみなされるものです。
例えば、父親が息子に黙って息子名義の口座を開設し預金しているケースでは、名義は息子ですが、
その預金は実質的には父親のものとみなされます。
心当たりのある方は、ご注意下さい。
相続税の申告については、例えば土地や株式の評価などが複雑ですので、専門家に相談し、正しい申告を行うよう努めて下さい。
また、いざ相続が発生して、相続税の金額に驚くことがないよう、現時点で相続が発生した場合、
税額はいくらになるか、試算することを、お勧めしております。
ご興味のある方は、是非お問い合わせ下さい。