国内のラグビーシーズンは、先週土曜日に、ヤマハ発動機が日本選手権で初優勝して幕を閉じました。
日本選手権は、社会人(トップリーグ)と大学生が参加して行われる大会です。
大学生が社会人相手にどこまで戦えるかに注目が集まります。
近年は、社会人の練習量も学生とあまり差がなくなり、科学的トレーニングなどにより体格差が広がり、
社会人のチームに外国人選手がいるなどの理由で、学生が社会人に勝てる機会がほとんどないばかりか、
大差がつく試合が多くなってきています。
学生が社会人に勝ったのは、2006年の早稲田大学が最後、その前は1988年の早稲田大学まで遡ります。
その中で、今大会は、大学選手権6連覇の帝京大学に期待が集まりました。
そして、1回戦でついにNEC(トップリーグ10位)に31-25で勝ちました。
続けて2回戦の東芝(トップリーグ3位)戦にも注目が集まりましたが、強豪・東芝相手に惜しくも24-38で敗れました。
さて、試合後の帝京大学・岩出監督のインタビューです。
「日本選手権でトップリーグに勝つという目標設定では、ひとつ勝ったあと、次も勝とうとするときに準備不足になってしまった。
ここで勝とうとするなら、たとえそれが現実的じゃなくても、
日本選手権で優勝することを目標に設定しないといけないんじゃないかと思いました。」
高い目標に向かって、一丸となって目指し、それを乗り越えた時の達成感は一塩だと思います。
その向こうにさらに高い目標があっても、再び新しい目標に向かって進むという、
気持ちの切り替えはなかなかうまくいかないものです。
でも、時間も相手も待ってくれません。
ビジネスでも同じことが言えると思います。
目標はある程度高くないと意味がありませんが、それを達成した後の次の手を、リーダー(社長)は常に考えておき、
役員・社員のモチベーションを切らさないことが大切だと思います。